ハイドロキシアパタイト
ナノアパタイト単結晶
ハイドロキシアパタイトとは
ハイドロキシアパタイトと聞くと歯磨き粉を思い出される方が多いのではないかと思います。ハイドロキシアパタイトは、歯や骨の主成分で体内に存在しています。だからこそ体になじみやすい(生体親和性が高い)性質を持っています。
体になじみやすいハイドロキシアパタイトは、 医療用や化粧品用の材料として期待されているのです。 (すでに虫歯や骨折の治療、歯磨き粉などの製品などに利用されています)
微粒子にすることでさらなる加工に期待
単結晶化させたハイドロキシアパタイトナノ粒子を
製造しています
生体親和性にすぐれたアパタイトですが、これまでは800度前後の高温で焼くと結晶の周囲が溶け、結晶同士が集まって固まり、大きな粒子となって加工が難しいという課題がありました。
当社では、現在、協力会社のもと、高温で焼いても結晶同士が固まらない製造方法でこの課題を解決し、小さな微粒子の単結晶ハイドロキシアパタイトナノ粒子の製造を行っています。
単結晶化したハイドロキシアパタイトナノ粒子の
用途は様々
『生体親和性』にすぐれている上に、単結晶化したことで加工がしやすくなったハイドロキシアパタイトは、例えば、細菌感染を防止するデバイスとしての利用、カテーテル、人工臓器駆動ケーブル、人工血管、ステント、人工骨、細胞足場材料、薬物担体、ペースメーカーといった様々な医療材料として期待できます。
そして、特性である『吸着性』は、遺伝子診断やカラム充填剤、マスクやフィルターといった製品利用も考えられます。また、単結晶化したハイドロキシアパタイトナノ粒子の持つ『コラーゲン生産促進作用』は、基礎化粧品にも使用され、コスメ業界においても活用が期待できます。